街路樹の歴史は古く、紀元前に遡る。最古の街路樹は、紀元前10世紀の
ヒマラヤ山麓のグランド・トランク道に植栽された並木と考えられている。中国
では、周の時代(紀元前5世紀ごろ)に、郊外の道路に並木があり、秦の始
皇帝は、街道を整備し、松を並木として植えたとされる。また、唐の時代に、
長安の都に、ヤナギ・モモ・エンジュ・ニレが街路樹として植栽されていた。
日本の街路樹の歴史は、奈良時代に始まった。街路樹は、中国から伝わ
ったこともあり、古代の街路樹(街道並木)は、中国の影響を受けている。近
代に入り、欧米諸国との交流の中で、欧米都市の影響を受け、今日の街路
樹の基礎が作られた。
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