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では、実際の調査結果を見てみましょう。この表の中では、「人」と「自然」それぞれの領域について、平均以上のグループを○、平均以下を×、で示しています。見ていただけると分かりますように、「人と自然の両方とも○」のグループが最も多くて51名、「人に対しては○だが自然に対しては×」というグループは48名、逆に「自然に対しては×だが人に対して○」は19名、「両方とも×」のグループは32名という結果になりました。
この結果をまとめますと、さきほどの予想に従えば、「人に対して配慮のある人は自然に対しても配慮がある」、あるいは「人に対して配慮がない人は自然に対しても配慮がない」、というグループに人が集まるはずでした。今回の調査では、それほどはっきりとした差ではありませんでしたが、やはりある程度は、この表の中では赤色と緑色のグループになるのですが、「人と自然の両方に対して配慮がある」、あるいは「両方とも配慮がない」というグループに人が集まっているということができると思います。
もちろん今回の調査は、「人」と「自然」への関わりという問題意識に対して、質問としても非常に限られた内容のものですし、結果としてもそれほど大きな差があったわけではありません。しかし、それにもかかわらず、「人への配慮」と「自然への配慮」は、ある程度の相関関係を相互にもっているということがいえると思います。
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